抗NMDA受容体抗体脳炎
関東も梅雨入りしそうな天気ですね‥
早く晴れ間の紫陽花を見にいきたいですね。
今回は抗NMDA受容体抗体脳炎という病気を聞いた事ありますか?
映画で「8年越しの花嫁」佐藤健さんと土屋太鳳さん主演で原因不明の病に倒れ昏睡状態に陥ってしまうという内容ですが…
この原因不明の病が抗NMDA受容体抗体脳炎という婦人科に関係する病気なんです。
卵巣腫瘍の中で最も多いとされる、良性の卵巣皮様嚢(のう)腫(奇形腫)が、この脳炎患者さんに最も多く合併するのです。
私はこの病は日本テレビのザ!世界ビックリ仰天ニュースで初めて知ったのですが、昔は原因が分からず、悪魔祓いなどもされた病気です。
仰天ニュースでこの病気を患った女性は、
留学中、はじめは頭痛が頻繁におき体調が回復しても覚えようとする事が頭に入らないや、言葉が出てこないという事があり、そして39度も熱が出て「死んじゃう!死んじゃう!」と叫び救急搬送されたそうです。
体をのけぞらせ、固まったり、目を開けたまま意識を失ったり‥自発呼吸も出来なくなり、映画のエクソシストで少女が悪魔で憑依されたような状態の映像でした。
また常に39度前後の高熱に激しい全身の痙攣。
口を尖らせるような動きがあることから、かつて日本では「狐憑き」と言われ、
祈祷師に委ねられたことも多かったようです。
この病気の原因をつきとたのは2014年(テレビの放映が2017年なのでその3年前)スペイン人の医師ダルマウ教授。髄液を送って抗NMDA受容体抗体脳炎が特定されたそうです。
脳の正常な神経回路を遮断し、間違った回路を繋いでしまうため、
異常な言葉や動きが現れる。
ただし脳の神経細胞がダメージを受けることは無いためCTなどでは異常は見つからない。
軽い症状なら1週間程で自然に抗体が減少し改善されるケースも多く、回復率は75%に達する。
ダルマウ教授の研究により、病原のある卵巣腫瘍を摘出することで抗体が減り、
回復することも分かっていたようですが、卵巣が原因なのは4割で、この女性も卵巣に異常がみつからず(生体検査やエコーで見つからなくても摘出後、顕微鏡検査で見つかったケースもあるらしい)、摘出は入院してから8カ月後でした。
摘出後の1週間後に続いていた高熱が下がり、脳を攻撃していた抗体も減少し、発症から6年でリハビリで縄跳びをしたり、自転車も乗ることも出来、また漢字も含め、文字を書く力は劇的に回復したそうです。
卵巣嚢腫でこんな事が起こるんだとかなり衝撃でした!
卵巣嚢腫にはこんな病気も潜んでいる事を知っていた方が良いのかもしれません。
普段と違う痛みや高熱が出たりする時はすぐ病院へ(子宮内膜症の酷い症状の人などはいつもと違う症状だとすぐ気づくと思います。)
私も本当に死ぬかもと思った事が2回ほどありましたが、その時はいつもより入院期間も長かったので、悪かったのでしょう(;^ω^)
私は住まいが横浜で大きい病院も近くにいくつもありますが、病院が少ない所や現在のコロナで医療がひっ迫しているような状態だと早めに処置してもらうのが一番だと思います。
抗NMDA受容体抗体脳炎のような特殊な病気だとなかなか早期診断や処置は難しそうですけどね‥
ちなみに腸管子宮内膜症も何院も巡りましたが、処置は痛み止めが限界です。
生理を止めるか切るかしかない、不妊治療をしているならしょうがないというのが答えです。
腸管子宮内膜症の人のブログで経過を見ていたので、自分で判断して病院にいきました。子宮内膜症のNPO団体の方や体験ブログの方なども言ってましたが、病院に行く前に自分でも色んな情報を持っていた方が良いです。
医師にはこんな情報を見た事もあるのですが・・・程度にした方が良いと思います。(素人が口出してと嫌な顔されますから(^^;))
どの病気も後悔しないようにどのような治療になるのか、またセカンドオピニオンで納得のいく治療を探すようにして下さい。
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